【結婚相談員になるには?仕事の内容と開業方法】

2018年8月9日

結婚相談員が婚活のサポートを行う場合には、ボランティアとして仕事をする、もしくは一般企業の職員として仕事をするという2通りがあります。前者は、地域が提供する公共サービスとしての婚活のサポートを提供するものです。後者は、結婚相談所に登録している会員に対して婚活に関連したさまざまなサービスを提供します。どちらも結婚を本気で考える人のサポートをするという目的に違いはありませんが、仕事内容には大きな差があるということを知っておくことが大切です。ここでは、一般企業の婚活相談員について詳しく解説します。

結婚相談所の仕事って何?

結婚相談所の目的は、結婚を希望する男女の希望を汲み、理想的な異性、あるいは理想に近い異性との出会いをサポートし、結婚に結び付けることです。

結婚相談所に登録する理由にはさまざまなものがあります。最も多いのは、職場の同僚が同性ばかりである、またプライベートで関わる知人や友人が少ないことから、結婚につながる出会いのチャンスがないというケースです。こういった理由から結婚相談所の会員となる人は、年齢層が幅広く、男女ともそれほど差がないという傾向にあります。さらに、仕事が忙しく、出会いを見つけたり自主的に婚活パーティーなどに参加したりすることが難しいため、結婚相談所に登録するという人もいるでしょう。こういったケースでも、会員の年齢はさまざまですが、女性よりも男性のほうが多いという特徴があります。また、50代以上の男女に多い理由が、離婚や配偶者との死別を経験してから、新たなパートナーを見つけたいというものです。このような理由から婚活を始める人は同年代の相手を探している人が多いことが特徴として挙げられます。そのため、50代以上の会員に限定した婚活パーティーやお見合いパーティーを開催している結婚相談所もあります。

このように、結婚相談所に登録した理由や婚活の目的、異性に求める理想は会員一人ひとりで全く異なるため、それぞれに適切なサポートを行っていく必要があるのです。会員の希望を無視して画一的なサービスを提供しても、希望の結婚を叶えるための有益なサービスを受けられなくなってしまうでしょう。結婚相談所での手厚いサポートを期待して安くはない婚活資金を支払ったのに、理想とする異性と出会うことができなくなります。結婚相談所でのサポートに不信感を抱いてしまったり、婚活を行っても結婚することができないと諦めてしまったりする人もいるでしょう。こういったことがないように、結婚相談員は会員の話にしっかり耳を傾け、希望するサービスを提供する必要があるのです。また、たとえ登録する前に婚活や結婚相談所に対して不安を抱いていた人でも、結婚相談員による適切なサポートで希望を持つことができるようになります。結婚相談所での仕事は、努力の結果が会員の結婚という成果で現れやすく、相手の喜びを共有することができるという点でやりがいのある仕事であるといえます。

結婚相談員の仕事の流れ

それでは、具体的な結婚相談員の仕事の流れを説明します。

結婚を希望する人が登録を決め、会員となったら、まずは理想に合った異性を紹介します。しかし、その会員の考えや性格、理想を知らなければ適切な異性を紹介することができません。会員がどのような恋愛観や結婚観を持っているのか、結婚したい相手はどのような人なのかを細かくヒアリングすることが重要です。お相手検索システムなどを使って膨大な会員の中から条件を絞り、最適な異性を紹介します。しかし、その会員が紹介した異性に必ず興味を持つとは限りません。年齢や職業、趣味などの条件が理想に合っていたとしても、異性の写真から分かる外見や雰囲気などが理想とは異なっていることもあります。このような場合には、会ってみたい、話してみたいと思える異性が見つかるまで続けることが必要です。

最適な異性を紹介することができたら、お見合いをセッティングします。場所は、結婚相談所内の施設でお見合いをするか、レストランやホテルのラウンジなど外部でお見合いをするといった2通りがあります。お見合いの雰囲気によって開催する場所も工夫することが必要です。落ち着いた雰囲気のお見合いでは、静かなレストランや高級ホテルのラウンジなどで行うことになります。一方、婚活に慣れていない人や堅苦しい場面では緊張してしまう人などは、カジュアルな飲食店でのお見合いをセッティングすることになるでしょう。また、お見合いに立ち会うかどうかは結婚相談所によってさまざまです。結婚相談員の立ち会いがあれば、積極的に会話を広げ、場を盛り上げることができるようになります。どんな話をしたらいいか迷ってしまったり会話が途切れてしまったりすることで、会員同士が気まずい雰囲気になるといったことが起こりづらくなるでしょう。一方、結婚相談員の立ち会いがない場合には、人目を気にせず自由なコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。人と話をすることが好きな会員のお見合いであれば、結婚相談員の立ち会いがないことで会話が弾み、異性との良好な関係を作りやすくなるでしょう。

次に、交際に進展させるためのフォローを行います。お見合いが成功したからといって、その後も二人の関係が続くとは限りません。お見合いは結婚相談員が主体となって開催したものであり、その後に会員同士で自主的に関係を続けようとするかどうかは別物なのです。せっかくお見合いをして意気投合したものの、それっきり関わりがなくなってしまっては意味がありません。電話やメール、SNSなどのツールを利用して積極的に連絡を取っているかを聞き、もしあまり連絡を取っていないようなら定期的にやりとりをするように勧めます。また、会員の趣味に合わせ、二人で楽しめるデートのプランを提案することも有効です。このように、交際に発展させるためのサポートを行うことも結婚相談員の大切な仕事になります。

ある程度の交際期間を経てお互いのことを知ることができたら、いよいよプロポーズの提案をするのが最後の仕事です。最適な時期や場所、話し方や服装などのアドバイスも行うことになります。プロポーズが成功したら、成婚に導くことができたということになり、結婚相談員の仕事として一つの区切りとなるでしょう。

結婚相談員の求人事情

結婚につながる真剣な交際を希望する人が多い中、結婚相談員の求人は少なくありません。雇用形態もさまざまで、時給制のアルバイトやパート、正社員などがあります。勤務可能な日数や家庭の事情などにより、雇用形態を選択することができるのです。給与や待遇は、地域や企業によっても大きく異なります。基本的には月給が20万円程度ですが、さらに成果に応じてインセンティブもあるという歩合制であることがほとんどです。成婚に導いた会員の数はもちろんですが、担当している会員からの評判や良好な交際を続けているかどうかといった点も成果として認められます。

結婚相談員として求められる人材

結婚相談員として会員に有益なサービスを提供するためには、次のような特徴を持つ人が求められます。

1点目は、人と接する仕事がしたい人です。会員一人ひとりの話を熱心に聞き、希望を汲み取ることができなければ、最適な相手を紹介することはできません。また、理想の異性に巡り合わせることができたとしても、何もフォローがなければ関係が消滅してしまう可能性もあります。結婚相談員の仕事は、常に会員とコミュニケーションを取り続けることが求められるのです。

2点目は、人生の転機に関わる仕事がしたい人です。結婚は、今まで何も接点がなかったいわば赤の他人と家族になるという点で、人生の一大イベントであるといえます。そんな瞬間に立ち会うことができる職業はそれほど多くはありません。結婚相談員は、結婚という喜びにあふれた人生の転機を間近で見ることができるのです。

3点目は、人の役に立ちたい人です。どんな仕事であっても誰かの役に立つことはできますが、結婚相談員は一生に一度しかない大きな喜びへと導くことができます。婚活サポートをするという仕事は、自分の考えだけでは進めることができず、会員の考え方や理想によって求められる内容も異なる大変難しいものです。ときには会員の期待に応えることができなかったり、満足してもらえなかったりといった苦労もあるでしょう。だからこそ、成婚に至った場合にはその喜びを共有し、役に立ったと感じることができます。

4点目は、人と長く深い関係性を構築したいと考えている人です。いざ婚活を決意して積極的に活動したとしても、結婚は一朝一夕に成就するものではありません。会員とともに、結婚相談員も地道な努力を続けていく必要があります。それは大変なことでもありますが、裏を返せば担当した会員と深くつながり続けることができるともいえるのです。結婚相談所の登録や婚活自体が初めてという人は、緊張や不安から自分の気持ちや性格などを素直に話すことができないことも珍しくありません。しかし、結婚相談員が親身になって話を聞き、アドバイスをしていくことで、会員は徐々に心を開くことができるようになります。深い関係を長く続け、信頼を得ることができれば、結婚の喜びを一緒に味わうことができるでしょう。

結婚相談員に求められるスキルは?

人の役に立つことができ、やりがいと喜びを感じられる結婚相談員ですが、求められるスキルはどのようなものなのでしょうか。

1点目は、パソコンスキルを持っていることです。大部分の結婚相談所は、会員に異性を紹介する際にお見合い検索システムというものを利用します。中にはこのシステムは一切使わず、結婚相談員の経験と知識から最適な相手を探し、紹介するという手法を取っているところもあるでしょう。しかし、お相手検索システムは登録された膨大な数の会員の中から効率よく理想の異性を探し出すことができるため、成果が得られやすいことから広く利用されています。ネットワーク上にある会員情報を、年齢や年収、職業といった条件を設定して絞り込みを行うため、基本的なパソコンのスキルは必須です。ただし、求められるレベルはそれほど高いものではなく、文字の入力やインターネットでの検索、WordやExcelを使用した資料作りができれば問題ありません。相手と話をしながらこういった操作をこなすことができる程度のスキルが求められます。

2点目は、笑顔で対応することができることです。緊張していたり、異性と出会うことができるのか不安に感じていたり、結婚相談所を訪れる人はネガティブな感情を抱えていることも少なくありません。相手の緊張を少しでもほぐし、リラックスした気持ちで婚活をスタートしてもらうには、結婚相談員が笑顔で接することが重要です。

3点目として、高いコミュニケーションスキルを持っていることが挙げられます。結婚相談員は、相手の立場に立ち、求めていることを理解してアドバイスを行います。常に人とコミュニケーションを取ることになるため、人と接することがあまり好きではない人には難しい仕事です。しかし、結婚相談所ごとに開催される研修に参加したり、仕事の経験を積んだりしていくことで、ある程度のスキルは得られます。初めはコミュニケーション能力に自信がなくても、人のためになる仕事がしたい、喜びを共有したいという熱意があれば、高いスキルを身に付けることができるでしょう。

未経験でも結婚相談所の独立開業は可能?

結婚相談所を開業したら、自ら経営に携わり、サービス内容も全て決めていかなければなりません。そのため、結婚相談所で長期間勤務していることや、婚活サービスの業務の豊富な経験があることが求められるのではないかと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、実際は独立開業する人の約9割が婚活サービス業務未経験であるといわれています。もちろん、業務経験やスキルも大切であり、一定程度のレベルは求められることは事実です。しかし、それ以上に今の自分の持っている経験や知識、スキルをどう活かしていくかが重要となります。

結婚相談所を開業する方法は?

結婚相談所を開業するには、いくつか必要なプロセスがあります。

まず1点目は、事業計画を立てることです。

日本全国には、結婚相談所は山ほどあります。たとえば、経験豊富な仲人がサポートを行うところもあれば、お相手検索システムを駆使して出会いのチャンスを増やすことを重視しているところもあるでしょう。仲人が高いスキルを活かして提供するサービスは、温かみが感じられ、相談しやすいとして高い評価を受けています。一方、会員数が多いうえにお相手検索システムが充実していれば、短期間で理想の相手と出会うことも可能です。また、大人数が参加する婚活パーティーを多く開催するところもあれば、密接な関係性を築きやすい少人数のお見合いパーティーに重点を置くところもあるでしょう。

このように、結婚相談所それぞれに特色や個性があり、婚活を希望する人が自分に合った結婚相談所を選ぶことができるのです。開業したら、まずはどのような婚活サービスを提供したいのかを考え、そのために必要なことを洗い出し、事業計画を立てていく必要があります。

2点目は、集客の準備を行うことです。会員にとって有益なサービスを考え、緻密な事業計画を立てても、顧客を増やすことができなければ意味がありません。さらに、結婚相談所に登録しようと考えている人は、緊張していたり不安を抱えていたりする場合もあり、どうアクションを起こしたらいいか分からない人もたくさんいます。とりあえず相談だけでもしてみようという人に、ぜひ結婚相談所のサービスを受けてみたいと思ってもらうことが必要です。結婚相談所を探す際には、多くの人がインターネットを利用します。ホームページを見て興味を持ってもらうために、自分の結婚相談所の方針や魅力が伝わりやすいような工夫が大切です。また、少しでも不安が解消できるよう、価格を分かりやすく表示したり、一目で最適なプランを見つけることができるようにしたりすることも求められるでしょう。

3点目に必要なことは、事務所の準備です。婚活を希望している人のプライバシーに配慮しながら話をすることができるスペースと、結婚相談員が作業をする事務室は最低限確保する必要があります。さらに、プロフィール写真のためのスタイリングや写真撮影をするための施設、お見合いや婚活パーティーを開催する施設が必要になることもあるでしょう。これらは必ず準備しなければならないというものではありませんが、結婚相談所の方針やサービス内容によっては必要になることがあります。

4点目は、自分を含めた結婚相談員の研修です。会員の希望を満たすことができる婚活サービスを提供するためには、婚活に関する知識とスキルの習得が欠かせません。ベテランの結婚相談員による研修のほか、コミュニケーション能力やパソコンスキルを身に付けるための研修を受けることも有効です。

そして、最後にいよいよ開業となります。事業計画を練り、集客のためのアイディアを考え、開業のための準備を行ってきた成果が試されるのです。開業までこぎつけたからといって安心するのではなく、より良いサービスを提供し続けるための努力は欠かせません。

必要なスキルを身に付けて開業しよう

結婚相談員として婚活サービスを提供するためには、必要なスキルを磨くことが重要です。さらに、開業のためのプロセスに沿って手続きや作業を行う必要があります。この記事で示した開業方法に従い、理想の結婚相談所を開業しましょう。

 


関連記事

Top