結婚相談所経営の手引き!経営に欠かせないポイントとは?

2020年10月19日

結婚相談所は加盟金やロイヤリティがないため、低コストで開業できるのが魅力です。しかし、実際に結婚相談所を経営するためには、考えなければならないことや把握しておかなければならないことが多くあります。開業前は事務所をどこに構えるのか、必要な資金は幾らくらいなのかと決める必要があり、開業後は集客方法やwebの活用方法、顧客情報の管理などが必要です。ここでは、結婚相談所の特徴や具体的な経営方法についてみていきます。

結婚相談所の経営にかかせないポイントを紹介するよ!

結婚相談所 開業

結婚相談所の経営者の主な特徴とは?

結婚相談所は、20代後半から60代後半まで幅広い年代の人が開業しています。また、実際に開業した経営者の9割が業界未経験者というのも特徴的なところです。資格を必要とせず、誰でも始めることが可能です。さらに、結婚相談所は約7割が個人経営として始めるケースが多く、法人経営はあまりありません。

結婚相談所の仕事は結婚を希望する会員様の相手探しや、交際から成婚までをサポートすることです。他社の結婚相談所は競合相手であるとともに、会員様同士でお見合いを組むこともあるため、仲間関係になることもあります。そのため、業界内にうまく溶け込めるコミュニケーション能力の高さが必要となります。

結婚相談所を開業する理由は、個人事業主であれば夫婦や友人と一緒に新しい仕事を始めたい人、子育て中の主婦の副業、脱サラや定年後の仕事として選ぶ人などさまざまです。法人の場合は、現事業と親和性が高い場合は新規事業として、余剰設備や人員の活用のため、社員の福利厚生の一環として行うところが多いようです。

結婚相談所を開業するために特別な資格は必要ありませんが、結婚相談所の連盟などに加盟したい場合は、講習を受けたり研修会に参加したりすることが必要になることもあります。また、民間の仲人資格などもあります。

経営する上で絶対に必要になるもの

開業当初は宣伝費などにお金をかけることも少なく、大抵の人がホームページと名刺を使って営業活動を行うことになります。結婚相談所の仕事は人脈が最も大切です。できれば開業に間に合うようにホームページを作成し、人と会った時はいつでも配れるように名刺を準備してすぐに宣伝ができるようにしておきましょう。面談時や興味のある人に配るために、お見合いパーティーやイベントなどを知らせるパンフレットも準備しておくと安心です。ホームページや名刺、パンフレットの制作と名刺代を合わせて50万~100万円程度かかります。

ホームページを作ると、集客に役立つ、顧客が信頼感を得やすい、顧客がサービスを利用しやすいという3つのメリットがあります。集客のためには、まず自分の経営する結婚相談所の存在を知ってもらわなければなりません。ホームページは広く結婚相談所の存在を知ってもらうためにとても役立ちます。その上で、他の結婚相談所との差別化を図ることが大切です。専門分野やサポートの強みなどをアピールすることで、顧客獲得を目指しましょう。例えば、どの年代をターゲットにしているのか、独身者に強いのか、再婚者に強いのかなど、仲人としての得意分野を示すことも大切です。また、結婚相談所を探している人は、どんなサポート内容なのか不安を覚える人も多いため、サポート内容や利用料金を明確にすることで、顧客からの信頼を得ることができます。あとあとトラブルにならないためにも、なるべくわかりやすいサービス内容や料金設定を心掛けましょう。

個人情報の取り扱い方法や、クーリングオフの契約書への明記など、法令を遵守していることを明確にすることで、顧客が安心してサービスを利用することができます。

最初から店舗を借りて事務所を構える場合その費用も必要となりますが、すでに事務所を持っている場合や自宅を利用する場合は初期費用を抑えることができます。また、都心部ではレンタルオフィスなどを活用すればローコストで始められます。

結婚相談所の主流な経営スタイルとは?

結婚相談所の経営スタイルは、成婚重視型(成果報酬型)、婚活エンジョイ型、教育・スクール型、3つを全て行う総合型の4つのスタイルに分けられます。

成婚重視型

成婚を重視した婚活スタイルで、成婚したときに大きな報酬を貰うタイプです。入会金や月会費は低めに設定しておき、お見合いが成立した場合のお見合い料と成婚が確定したときの成婚料は高めに設定します。また、1人の会員が成婚するまでにお見合いする人数は20人程度とも言われているため、なるべく多くの見合いをセッティングするために見合い料も低めに設定している結婚相談所もあります。

婚活エンジョイ型

婚活パーティーやセミナーに参加しながら成婚までサポートするタイプです。このタイプは、入会金や成婚料を低めに設定しており、月会費や見合い料を高めに設定します。会員様が長く婚活するほど月会費やイベント参加料で売り上げが上がる仕組みです。短期間で退会された場合売り上げが見込めないので、月会費を一括で払ってもらう、払えない場合は分割で払ってもらうなど工夫が必要です。

教育・スクール型の結婚相談所

デートの際の服装や髪型、デートスポットのアドバイスなど、異性に好感をもたれるためのアドバイスに重点を置いています。入会金を高く設定する代わりに月会費を貰わないパターンが多いですが、お見合い料や成婚料は発生します。入会するときに最も大きな収入となるため、会員数が増えれば売り上げが上がります。しかし、入会時に高額のお金が必要となるため、成婚やお見合いで結果が出ない場合、クレームになることもあります。

結婚相談所経営に欠かせない収入源と料金目安

自分の望む経営スタイルが決まったら、経営スタイルを参考にして価格の設定を行います。結婚相談所の主な収入源は入会金・登録料、月会費、お見合い料、成婚料の4つです。価格設定を決める場合、いつどのタイミングで金額が発生するのか、項目ごとに費用の発生するタイミングを分かりやすく明記しておきましょう。入会時に会員様に伝える義務があり、明確にしていないとトラブルになる恐れがあります。

入会金・登録料は入会時に発生する料金で、3万円~50万円と幅があります。月会費や毎月のシステム利用料とアドバイスなどのサポートに発生する金額で、5000円~1万円程度です。お見合い料はお見合いが成立した場合に発生し、こちらも5000円~1万円程度となっています。成婚料は成婚が決定した場合に発生しますが、籍を入れたとき、お互いに結婚の意志があるとき、両家があったときなど料金が発生するタイミングは結婚相談所によってさまざまです。他の料金に比べて、料金は10万円~30万円と高いのが特徴です。

結婚相談所の運営に関わる経費項目

結婚相談所は粗利益が高いことがあり、開業当初にまとまったお金をかける必要もありません。具体的には、経費として連盟への加盟金とシステム利用料、広告宣伝費、OA機器などが必要です。

個人で結婚相談所を開業する場合、多くの人が連盟組織に加入しています。連盟に加入することで他の結婚相談所と連携することができ、結果としてたくさんのお見合いをセッティングすることができるからです。また、セキュリティ能力の高い連盟のお見合いセッティングシステムを利用することができます。さらに、連盟に加入することで安心感や信頼性を得ることも、信用商売となる結婚相談所のイメージ作りに非常に役立ちます。連盟に加入すると連盟への加盟金と月々のシステム利用料が発生しますが、所属する連盟によって加入金やシステム料は大きく異なるので事前に確認しておきましょう。

広告宣伝費は名刺作成料金、ホームページ作成料金、チラシやパンフレットの印刷料金などです。名刺とホームページは必須ですが、チラシやパンフレットは小ロットで印刷してくれる業者に頼むなどしてコストを減らす努力をしましょう。

使用するOA機器はパソコン、スマートフォン、タブレット、プリンターなどです。特に高性能のパソコンが必要ということもないので、すでに持っている人は、初期費用が掛かりません。

NOZZE.加盟店は、加盟金も70万円からと低資金で開業ができ、毎月のシステム利用料は15,000円(税抜き)と負担が少ない設定になっています。宣伝に必要なホームページや名刺も無料でお作り致します。開業時の資金を抑えるができます。

ノッツェ.加盟店

結婚相談所の経営を続けるためのコツ

結婚相談所の経営を続けるコツは、スモールスタートで始めることです。開業当初は、いかに投資を少なくして会員を獲得していけるかを考えることが大切です。そのためにも、広告費用を抑えて、会員数を増やす努力をしましょう。開業してから軌道に乗るまでは、最低でも2~3年はかかります。その間、多くの人に宣伝をしましょう。人脈を作ることも大切です。また、どの連盟に加入しても集客は手伝ってもらえないので、自分で会員を獲得する必要があります。まずは副業の1つとして始めてみるのもいいでしょう。

そのためには、独自のサービスを提供する努力と、顧客満足度を高めることが大切です。個人の相談所の最大の魅力は、会員様に対する手厚いサポートです。大手結婚相談所に比べて会員数が少ない分、会員様の性格をしっかり見極めて親身にアドバイスし、成婚までしっかりサポートすることができます。成婚数が増えるにつれて口コミで評判も広がるので会員様1人1人を大切にしましょう。顧客満足度を高めることが成功の近道です。

顧客の気持ちに寄り添った経営を!

結婚相談所は商品を扱わない対人サービスであるからこそ、顧客の気持ちに寄り添いながら運営していくのが大切です。人のお世話をすることが好きで、人の役に立ちたいと思う気持ちがある人なら、多少時間がかかっても経営を軌道に乗せることができるようです。また、単に人の世話を焼くのが好きだからという理由だけでなく、結婚相談所の経営を必ず成功させるという強い意志がなければ、途中で挫折することもあります。経営を長く続けていくためには、結婚相談所の運営についてもしっかり計画を立て、効率よく利益が出せるシステムを考えることも大切です。ただし、事業経営を軽く見ている人や、単なるお金儲けの手段として参入する人はこの仕事には向いていません。そうした人に、心を開いて相談することはできないからです。

恋愛や結婚という人生の一大イベントを楽しみながら応援できる温かい人柄が求められます。社会的意義ややりがいを感じることのできる一生の仕事として、強い意志とぶれない心で一流の結婚相談所経営を目指しましょう。

結婚相談所の経営Q&A

まったく経験がありませんが、結婚相談所の経営はできますか?

はい、できます!未経験から始める方がほとんどですが、宣伝をしっかりしていくことで、1年も経つと、会員様を獲得している加盟店様は多くいます。

結婚相談所は副業でできるの?

副業から始める方が多く、のちに会員様が増えたら本業にシフトしています!

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