成婚料とは?結婚相談所入会前に相場や定義を確認しておこう

2022年7月22日
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「成婚料」は、結婚相談所を通じて結婚したいと思える相手と出会い、成婚退会するときに支払うもので、婚活の成功報酬といえるものです。結婚相談所によって成婚の定義が異なったり支払うタイミングが異なったりするため、結婚相談所に入会する前に必ず確認しておきたい費用です。そこでこの記事では、結婚相談所に支払う「成婚料」について解説します。

結婚相談所の成婚料とは

「成婚料」とは、結婚相談所を通じて出会った相手との結婚が決まったときに、結婚相談所へ支払う費用のことです。「結婚相手を見つける」という目的を果たしたことに対する「成功報酬」といえるでしょう。したがって、お相手が見つかっていない状態で退会する場合は払う必要がありません。

成婚料を支払うタイミングは一般的に、交際中の男女がお互いに結婚の意思を固め、相手とふたり揃って結婚相談所を退会するときです。ただし、成婚料が発生する条件や成婚そのものの定義は、結婚相談所によって少しずつ異なります。また、すべての結婚相談所が成婚料を設けているわけではなく、中には成婚料がかからない結婚相談所も存在します。

成婚料の相場

結婚相談所が成婚料として請求する金額は50,000円から300,000円程度と、相談所ごとに開きがあるのが特徴です。結婚相談所の料金体系は、「月額料金は抑えめだけれど成婚料は高め」「初期費用や月額料金が高めで成婚料は安め」など、企業によってさまざま。さらに、サービスのタイプが、自主的に活動したい人向けの「データマッチング型」なのか、それともプロのスタッフがきめ細やかなサポートをする「仲人型」なのかによっても変わります。

このほか、男性が支払う成婚料と女性が支払う成婚料に差をつけている結婚相談所もあり、相場金額を一概にいうことはできません。晴れて成婚退会を迎える際に慌てないよう、あらかじめ確認しておきましょう。

成婚料は誰が払う?

以前は「女性のみ成婚料が無料」というケースもありましたが、現在では男性と女性がそれぞれ自分の分を支払うのが一般的です。とはいえ、これから結婚して夫婦となり、家庭を築いていくことを考えれば、どちらか一方がすべて負担しても何ら差し支えはありません。事実、女性の成婚料を男性が負担するケースもあります。

ただし、これはあくまでも成婚を決めたふたりの間で決めることですので、「男性が支払って当たり前」「男性が支払うのがマナー」などということではありません。むしろ、最初から相手に支払ってもらうことを前提に活動するほうがマナー違反だといえます。成婚料は自分で支払うものだと考えておきましょう。

成婚料はいつ払う?発生タイミング

成婚料は一般的に、結婚相談所に婚約または結婚したことを報告し、結婚相談所を退会するタイミングで支払います。成婚とは、「片方がプロポーズし、相手が了承した」「結婚を前提とした交際を続けることに決めた」など、双方に結婚する意思がある状態を指します。しかし、結婚相談所によっては、以下のような状態を「成婚」と定義することもあります。

・同棲や同居をスタートさせた

・婚前交渉をした

・お互いの両親に紹介し挨拶をした

・ふたりだけで宿泊を伴う旅行をした

・真剣交際を始めた

つまり、結婚する意思が固まっていない状態でも、「お泊まりデートをした」などの事実だけで成婚料が発生する可能性があります。もちろん、すべての結婚相談所が一律で同じ定義を取り入れているわけではないため、成婚の定義を確認しておくことをおすすめします。


成婚料がある結婚相談所とない結婚相談所の違い

成婚料の金額は結婚相談所ごとに大きく異なり、数十万円と高額なこともあれば、まったくかからないこともあります。成婚料がないからといって、全体的な費用が安くなるとは限りません。また、成婚料の有無によって会員の質にも差が生まれます。ここでは、成婚料がある結婚相談所とない結婚相談所の違いを具体的にご紹介します。

成婚料なしの結婚相談所の特徴

成婚料をなしにしている結婚相談所は、「初期費用」や「月額料金」などが高めに設定されているケースが少なくありません。サービスの比重が、「成婚」より、「婚活」そのものに置かれている結婚相談所に見られるケースです。

成婚料が無料の結婚相談所に多いのは、「データマッチング型」です。データマッチング型の結婚相談所は、システムによる自動マッチングや会員自身による検索によって出会いを提供します。

自分のペースで活動できる反面、婚活が長引くこともあり、ダラダラと続けると月額料金がかさんでしまうのがデメリットだといえるでしょう。とはいえ、高額な成婚料がかからないのは大きなメリットで、短期間で結婚したいと思える相手と出会えれば、出費を少なく抑えられます。


成婚料ありの結婚相談所の特徴

成婚料をありにしている結婚相談所は、「成婚」という成果を提供することに比重を置いているといえるでしょう。会員が成婚退会を迎えることが結婚相談所にとってもプラスになるため、手厚くサポートをする「仲人型」の結婚相談所は成婚料を設定しているケースがほとんどです。

成婚料があると、不真面目な気持ちで交際を決める人が大幅に減るのがメリットだといえるでしょう。デメリットは成婚退会するタイミングでコストがかかることです。ただし、成婚料なしの場合は初期費用や月額料金などが高い傾向があるため、トータルで見ればそれほど差がないというケースも少なくありません。また、成婚料に関するトラブルが発生する可能性もあるため、当事者にならないよう注意しておきましょう。

成婚料にまつわるトラブル

成婚料に関するトラブルは意外と多いものです。よくあるのが「結婚するかどうかはまだ決めていないのに、自分の行動が成婚とみなされてしまった」というケースです。交際を一定期間続けるだけで成婚とされる場合もあるので、注意しておきましょう。事前に「何をすると成婚となるのか」についてきちんとして説明がない結婚相談所は、トラブルにつながりやすいといえます。

また、「成婚料を支払ったら相手と連絡が取れなくなった」というケースは、悪質な詐欺の可能性があります。結婚相談所そのものが詐欺の主犯で、サクラが共謀し大金を支払わせているのかもしれません。詐欺が疑われる場合やあやしいと感じたときは、国民生活センターに相談しましょう。

まとめ

成婚料とは、結婚相談所で出会った相手と結婚の意思を固め、退会するときに支払うものです。金額は相談所によってまちまちで、無料のところもあります。男女で金額が違う場合もあるので、入会前にいくらかかるのかを確認しておきましょう。

成婚料で注意しておきたいのは、「成婚」の定義が相談所によって異なることです。結婚を決めたつもりがなくても、結婚相談所が定める「成婚」に該当する事実があった場合、成婚料を請求されることがあります。事前に成婚の定義や成婚料について説明がない結婚相談所はトラブルが起こりやすく、注意が必要です。結婚相談所を利用する際は、円満に成婚退会を迎えるためにも、成婚料の金額だけでなく「何をしたら成婚になるのか」についてもチェックしておくことをおすすめします。


【Q】成婚料は踏み倒しできる?

高額な成婚料の支払いを免れるために、相手と口裏を合わせて「成婚できなかった」と嘘をつき、成婚料を支払わずに退会するカップルも存在します。このような踏み倒し行為は、絶対に不可能というわけではありません。しかし、結婚相談所が実施している退会後の追跡調査によって発覚する可能性が高く、「罰金を請求される」「損害賠償の訴えを起こされる」など、大きなリスクが伴います。

商品やサービスに対価を支払うことは、社会生活を送るうえで大切なことです。お金を支払わずにお店から商品を持ち出せば犯罪になることは、誰もが知っています。相手から「成婚料を踏み倒そう」とすすめられたとしたら、そういった価値観を持つ人と結婚して大丈夫なのかどうかを考えてみたほうがいいでしょう。

【Q】成婚退会後に破局した場合、返金される?

結婚相談所の「成婚」は、婚姻届を提出する「結婚」と同じ意味ではありません。結婚するつもりで成婚退会しても結果的に結婚までたどり着かず、破局することもあります。そうなれば「高い成婚料を支払ったのに、結局結婚できなかった」と納得いかない気持ちになるでしょう。ただ、一度支払った成婚料が返金されることはほとんどありません。成婚料はあくまでも、退会する時点で成婚していたことに対して支払うお金だからです。

ただし、なかには、成婚退会後のフォローアップなどのサポートを提供している相談所もあります。また、「成婚料を支払った途端に、相手と連絡が取れなくなった」のように詐欺が疑われる場合は、国民生活センターに相談することをおすすめします。


【Q】成婚料はなぜかかる?

支払われた成婚料は結婚相談所の利益となり、カウンセラーの人件費などに充てられます。カウンセラーやアドバイザーから受けたサポートへの対価として支払うものだと考えておきましょう。

成婚料は、すべての会員が支払うものではありません。初期費用や月額費用とは違い、成婚退会を迎えた人だけが支払う「成功報酬」です。成功報酬はユーザーからしてみれば納得度の高いシステムですが、企業にとっては収益が不安定になる要素でもあります。そこにあえて成功報酬を導入するのは、「手厚いサポートによって成婚へ導くことに自信がある」という企業姿勢のあらわれともいえるでしょう。


【Q】成婚料は男性が負担する?

以前は女性の成婚料が無料という結婚相談所もありましたが、現在では性別にかかわらず男性と女性の双方が支払うのが一般的です。ただし、男女で金額が違う相談所もあります。

また、女性の成婚料を男性が支払うなど、双方が合意したうえでどちらか一方がふたり分の成婚料を負担するケースもあります。ただ、相手の成婚料を負担するかどうかはカップルによって考え方が違ってくる部分であり、最初から相手に支払ってもらうつもりで婚活をすることはおすすめしません。基本的に自分自身で支払うものだと認識しておきましょう。

【Q】成婚料はいくら?

成婚料の金額は、50,000円から300,000円程度と結婚相談所によってかなりの差があり、一概にはいえません。また、成婚料がまったくかからない結婚相談所もあれば、男性と女性で金額に違いがある結婚相談所も存在します。

成婚料の有無や金額は、結婚相談所のタイプが「データマッチング型」なのか「仲人型」なのかによって傾向が分かれるほか、企業としてのビジネススタイルにも影響されます。成婚料が高い相談所は、成婚へたどり着くための手厚いサポートを強みにしていることが少なくありません。単純な「安い」「高い」だけでなく、サービス内容やトータルコストにも目を向けましょう。

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