【江戸から現代の離婚事情】最終章 結婚した3組に1組が離婚する国ニッポンに求められる仲人の必要性

2021年12月26日

スタッフNによる離婚事情第4章!最終章です。明治時代は家族のカタチが大きく変わり離婚率が減りました。時代は現代。結婚しても3組に1組は離婚する世の中に。しかしここに来て江戸時代から続くあのビジネスの必要性が明確になってきます。

前回記事 江戸から現代の離婚事情 第3章 明治の離婚しないニッポン

加盟店事業部スタッフ

今回で最終章ですね。Nさんは離婚をしないための結婚には何が必要かわかったんだね。

はい。結婚と離婚の関係は深かったです。調べていくうちに離婚をしないために求められるものがわかったんです!戦後は憲法も変わり、男女平等の世の中になりました。確かに自由な時代にはなりましたが離婚率はどんどん低下しています。

結婚ブームと同時に離婚率も増加

第二次世界大戦後。
GHQによる統制下で、旧民法のかわりに新民法が成立します。

憲法も改正され、結婚は「両性の合意のみに基づいて」一定の年齢に達した独身の男女であれば誰の許しを得る必要もなく行えるものになりました。

戸主制度をはじめとする家制度は、法律上解体。
あからさまに女性を不利な立場に置いていた相続法も、男女平等を念頭に置いたものにすげ替えられました。結果、それまでの窮屈さを脱ぎ捨てるような恋愛結婚ブームが巻き起こり、それと同時に離婚件数も上昇。

しかし1963年には上昇しつづける結婚率が離婚率を押し下げ、0.73%という近現代ではもっとも低い数値がでます。 結婚しやすく別れにくい、ある意味で明治終期や大正、昭和初期のころの「夫婦は一生、寄り添うもの」という価値観を残しつつも、好きな相手と(もしかするとお父さんやお母さんは気に入ってくれない相手と)結ばれることだけが解禁された状態だったのでしょうね。

女性の社会進出

その後、離婚率は結婚件数の減少に伴って一時下降したものの、また上昇。奇しくも明治~大正~昭和初期にかけて離婚率を低下させてきた女性の社会進出が、今度はそれを押し上げる働きをするようになります。

返して言えば、長い歴史の中ではじめて、特に女性にとっては結婚しなくても生きていける時代が到来したともいえます。結婚が人生にとって必須のものではなくなったからこそ、これまでに比べると男女が結ばれにくく、やや別れやすい。結ばれることによるメリットはありつつも、別れることによるデメリットが比較的減っていく時代に入ります。

ついに平成、1990年から2000年にかけては大きく上昇し、2.30%と近現代においては過去最高を記録します!

この離婚率急上昇の原因としては、1980年代に入ってから、裁判離婚において「破綻主義」が採用されるようになったことがあげられます。

それまでの裁判離婚は、有責主義と呼ばれ「配偶者の一方に法律が定める離婚原因となる事由があるときにだけ、相手方配偶者からの離婚請求を認める」というものでした。

近年、変わってきた結婚観

婚姻関係を裁判によって解消するには、「どちらかが悪いことをしていて、かつ、悪いことをしていないほうの配偶者が離婚請求をしていないとダメ」ということです。

一方、破綻主義は「婚姻関係が事実上破綻しているなら、夫婦のどちらからの離婚請求も認める」という考え方です。一見すると、悪いことをした奥さん・旦那さんからの離婚申し立てが認められるようになったのはヒドイことのようにも思われますが、この発想の奥には、

「たとえどっちかが悪いとしても、あるいはどっちも悪くないとしても、実際問題すでに破綻している婚姻生活を無理やり-裁判所が国家の名のもとに-続けさせる意味はどこにあるのでしょうか?」という思いがあります。

明治民法が「家族の在り方」に対してぐっと踏み込み、あれこれと規定していたことを思うと、破綻主義の採用は『公権力の一部である裁判所が、究極の私事である「家族のお別れの仕方」の定義を行うことから撤退した』記念碑的な出来事といえるでしょう。

またこれは、戦後、高度経済成長期以来続いてきた、

・夫婦関係が完全に破綻していてもとりあえず婚姻関係を継続したほうがいい
・離婚はどちらか一方が悪いから起きることなのだ

という価値観が薄れ、気の合わない人とギスギスして暮らすよりは、むしろお互いのためにも積極的におひとり様を選択することをすすめる価値観が主流になった結果ともいえます。

誰だって離婚したいと思って結婚はしません。

離婚率の上昇について、最近の人はガマンが足りない、すぐに離婚する、女性の社会進出はこと夫婦生活の安定に対しては有害だ、という捉え方もできます。

データと社会背景から読み取る離婚率の推移

データの数値と今までの調べた情報をまとめてみました!

離婚率   人口1000人対      1.7%
特殊離婚率(婚姻件数÷離婚件数)  35.5%

日本人にとって、夫婦は一生添い遂げるもの、男は仕事で女は家事という価値観は、実は長い歴史の中で見ればけっこう「最近」作られたものである。

離婚率の高さは女性が結婚なしでも生きていける社会環境ができつつあることの証拠。もちろんそれは、男性が家計維持の全責任を負うことを求められない社会でもある。

現代人の価値観は、どちらかというと江戸時代以前のそれに近く、ある意味ではとても伝統的である。

お見合い結婚の離婚率が低い理由

既婚・未婚を問わず1,000人集めればその中の1~2人は離婚経験があり、結婚したカップルのうち3組に1組は離婚を選択している状態だと言えます。

しかしそんな中でも、現代におけるお見合い結婚の離婚率は婚姻件数比で10%台と非常に低い水準で推移しています。なかなか魅力的な話ですが、なぜ、お見合い結婚の離婚率は低いのでしょうか?

お見合い結婚は双方が「まずは条件から」始まって出会います。

恋愛結婚にある「結婚してみて初めて、彼女がほとんど働いた経験がないし、今後も働くつもりがないことを知った。いまどき専業主婦希望だったなんて知らなかったよ!」「結婚してみて、彼がぜんぜん家事ができないし、そんなものは女の仕事で男のやる事じゃないと思っていることが判明した。これじゃあ子どもができてからの暮らしが心配!」なんてことは、お見合い結婚ではほとんど起こりません。

なぜなら、最初から条件を照らし合わせて、仲人の介添えのもと出逢っているからです。

極端な話、多くの結婚が「恋」というベールに包まれた状態の相手を好きになって付き合い、結婚してから(悲しいかな、恋は長続しませんので……)ベールの向こうにいた本来の相手のありようや価値観、結婚観を知っていくことになるのに対し、お見合い結婚はまず条件ありきで出逢い、そこから相手に対する気持ちを確認しつつ、仲人さんの手を借りながら「結婚」まで二人の関係を温め、育てていくことになるので、結婚してから「こんな人だと思わなかった!」という事態が起こりにくいと言えるでしょう。

共働き希望の方は、最初から「共働きで暮らしたい人」と出会えます。家事の分担を希望する方は、最初から「分担できる、その意思のある人」と出会えます。もちろん反対もしかりです。

離婚を調べてわかった仲人の必要性

日本史上、はじめて出現した「結婚しなくても暮らしていくことができる時代」である現代にあって、結婚への思いは人それぞれ。

しかし人と人のご縁を結び、新たな家庭をかたち作っていく仕事である「仲人業」の重要性と価値は、きっと江戸時代から変わっていません。むしろ、人生において結婚が必須のものではなくなったからこそ仲人の仕事は、

目の前のひとの幸せを願う

一緒に人生の転機をデザインしていく

ものとして純化されたのではないでしょうか。

第4章までお付き合いいただきありがとうございました。改めて仲人の仕事の必要性がわかりました。これからも仲人を始める方のサポートに全力で当たらせていただきます!

仲人は江戸時代から続く立派な仕事です。その必要性に気づいたんですね!これからも仲人を始める加盟店を精一杯サポートしていきましょうね。

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歴史を通してわかる仲人の必要性

結婚のカタチが多様化され選択肢が増えました。

相手を選ぶ選択肢も増えたのです。だからこそ自分では判断がつかないこともあります。結婚に対する理想はあっても、理想にピッタリ合う相手に巡り合えるかの確率はとても難しいです。

【加盟店インタビュー】


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